瞬間と永遠

就活を終えてからというものの、頭も体も鈍り気味である。
アルコホールな日々が続いたせいもあるだろうか。
そろそろバランスを取り戻しておきたいところ。


今日は道頓堀〜心斎橋あたりを散策してきました。
食い倒れってほどでもないけど、ぶらぶら食べ歩いた。
空気がまったりしていてボーッとしてしまった。
歩いてても落ち着くんだよね。隣は。


昨日、自転車を漕ぎながら、
美しい夕陽を見て思ったことがある。


瞬間を生きよう。


もうすぐ生まれ育った地とも離ればなれ。
残りの日々の尊さは何物にも代え難い。
だけど掴み取った砂のように、
サラサラと、流れ落ちていく時間。
後悔の間にも不安の間にも、砂はこぼれ落ちている。


この尊きひとときを無駄にしないためにも
過去よりも、未来よりも
“瞬間”という選択をとるべきなんだろう。
ちゃんと一瞬一瞬に心から息吹を注げているだろうか。


今日一日を振り返ってみても反省すべき点は沢山ある。
共に過ごす人に対して、最大限の誠意で向き合えただろうか。
一瞬、一瞬、を切り取ってみても。


時間は有限。許された時間もいつかは終わりを迎える。
或いはカタチを変えて、別の場所で流れ続ける。
どちらにしても“今、此処での、時間”というものには、
二度と巡り会うことはない。


時間を水筒に汲んでおくことが出来たら?
魔法瓶に入れたところで、それは秒読みの風化を迎えるだろう。
それが記憶で、思い出と呼ばれているものだ。


しかし、人の心には「想い出」というものも存在する。
それは事実という物理的な共有資産としては残らない反面、
ごく私的ではあるが、感覚的に、深く刻み込まれるものである。
それは時折、体験した当時の感触のままで、鮮明に蘇る特別なキオク。


もしもその「想い出」を他者と共有することに成功したら…
それはこの上なく幸運なことだ。


残りの日々、そして、これから始まる日々。
そんな「想い出」とたくさん出会うためにも、
誰かと共有することができた“瞬間”を大切に生きたい。