Film Like Today

先日、寝付けずに観た。たしか東京に行く前の日だったかな。
ノンフィクションの奇跡。どん底からのサクセス。
そう。クリス・ガードナーは実在の人で、
あの株式投資会社ガードナー・リッチ&カンパニーの設立者である。
自伝も出して、映画もヒットして、今は随分セレブでしょうね。。
ストーリー云々よりもまずはメッセージを受け止めたい。
妻には逃げられ、家賃が払えず家から追い出され、
子供を連れたまま、ホームレスとしてトイレなどを転々とし、
バカ高い医療機器の営業と証券会社のインターンに励む日々。
無給での半年間の研修の成績によって採用・不採用が決まる。
生活費はない。しかも脱税中。偉大なる賭け。
彼の素晴らしいところは、1つ1つの機会をものすごく大切に活かすという点。
物腰柔らかな人脈構築力は是非とも見習いたいところ。
だけどいちばん素晴らしいところは、サクセスの部分ではなく、
彼の息子を想う気持ちなんじゃないだろうか?
映画にはドラマ性が必要だから、サクセスの部分が強調されていた。
だけど彼が本当に伝えたかったのは、家族愛だと僕は思う。
どんなにどん底の生活でも、希望を与え続けた。
どんなに倒れそうなスケジュールでも、息子と過ごす時間は大切にした。
寂しさを隠し父を応援する息子。それに必死に応える父。親子愛に泣きそうになる。
息子約は実際のウィル・スミスの息子らしいね!なんか遠慮が無くて自然だったな。
親子クサくなかったというか。よくあるわざとらしさがなくて、そこがリアルだった。
クリスはもちろん営業も研修も完璧にこなした。
彼の同僚はクリスがホームレスだということに1人も気づかなかったとか。
なんて立派なんだろう!誰に弱音を吐くこともなく。
自分がどん底の状態にあるとき、どんな気持ちになる?
投げ出したかったり。逃避したくなったり。助けが欲しくなったり。
でもそれは大切な何かに気づくときなのかも知れない。
就活が上手くいかなかった時期、僕は大切なものが沢山見えてきた。
自分のことも周りのことも、近くに在りすぎて気づかなかったものも…。
成功したなんてとても言えないけど、
痛みに耐え続けたからこそ、乗り越えられた壁がある。
彼が必死に営業しているシーンを見て、少し当時を思い出しました。
忘れそうになっていた大切な気持ちを。
だから、つまり、頑張ろうと思った。辛いときこそ、彼の伸びた背筋を思い出して。