理性と感情

パニック状態に陥った人間の脳は
通常の半分以下しか働かないらしい。


確かにそれは肯ける。
此処暫くの状態がそれに近いからだ。
出口のないトンネル。
カフェインで麻痺させても繰り返す波。


冷静さを取り戻すために
ベッドで眠りにつくと
悪夢に襲われる。


またグラスにコーヒーを注ぐ。
そして考える。
どうして自分がこういう状態なのか。


幾つものシーンが浮かぶ。
2月、1月…何処かで甘く考えていた自分。
20歳、19歳…くだらない悩みに翻弄されていた自分。
18歳…殻を破れなかった自分。
17歳…祈るように自分の非から眼を背けた自分。


時は戻らない。決して。


この悔しさをこれからに活かして
生きていこうと思う。
この想いは一生の宝物になり得る程に
激しく、強烈なものだ。
未来に光は見えない。
だけどそれを作ることは出来るはず
自分で動くしかない。
だから精一杯。一所懸命に。


きっと今は
神様が俺の甘い思考回路をリハビリしてくれてるんだろう。
力ずくで。有難いことだ。


不安定な状態においては
長期的な視野を持ちすぎるのも良くない
中期的な先を睨みつつ
今、どう動くか考えるべきだ。



有名人が二人亡くなって
少し動揺した。
しかも同じ病院で。


自分を壊すのは自分でしかないのか。

きっとパニック状態だったんだろう。
心から話せる人もいなかったのかな。


明日はまた最終。
弱さに打ち勝つため何度も用意された試練。


コーヒーは最後の一杯にしよう。