ロカ

あのとき 陽の射す教室で

先生は そっと頭を撫でて云った

その真っ白な笑顔を失くさずに

大人になれるといいのにね と


あの日 あの子は なんだか嬉しくて

照れくさそうにまた笑った


何が間違ってるわけでもなく

ただ世界は思っていたより

汚くて 臭くて 醜くて


真っ白な笑顔も 羽根も

知らないうちに汚れてた


失くさないでいいよ って言って

そのままでいいよ なんて求めないから

先生 大人になるということは

時に 羽根を焼かれる想いです


ロカ ロカ ロカ

何を失くした?

都会の破片 路地裏で

私は何を 失くしたんだろう


そして24 時計が鐘を打つたびに

私は何を 失くすのだろう


ロカ ロカ ロカ


イノセンス



by GLASSFISH 「ロカ」