深呼吸のあと

長い潜水の後の、大きな深呼吸。
スー…ハー。
大雨。いつもの昼食の談笑。日常に潜むハピネス。
講義の後。四条河原町を友達とぶらついたり。
ナイスなTシャツを買ってみたり。深い話をいくつかしたり。
大切な人と逢って。心がやわらかくなる。
最近囚われていた底知れない無力感から抜け出し。
熱いシャワーも浴び、今。とても爽やかな気分。
最近、周囲に何かを頑張ってる人が多い。
そういう人からはポジティブなエネルギーが溢れてる。
それに接していると、こちらも力が湧いてくる気がする。
見失っていた自分の姿。描く理想に再会。握手。
未来。
少しでも光ってるといいな。


そういえばART-SCHOOLのBBSにこんな書き込みがありました。
少し抜粋させてもらいます。

ちょっと前に『ノルウェイの森』を再読しました。
これは、かれこれ4、5回は読んでいますが、
今回初めてキズキの気持ちに気付かされました。
自分の足りないところばかりが目に付いて、
それを埋めようとして埋まらなくて、どんどんそれが広がっていく。
一つ掛け違えたボタンを直そうとして、二つ掛け違え、
それを直そうとして三つ掛け違える。
そういうのは、本当に苦しい。
直子は、キズキの良さをキズキにわからせてあげることができなかった、
と後悔していましたが、それは難しかったと思います。
 

これは僕も何度か読んだことがある有名な村上春樹の小説です。
露骨な描写や淡々としたタッチがあまり好きになれなかったけど、
心に大きな穴を、残した作品でした。
友人のキズキは決して埋まらない何かに気づいてしまい、
その重力に耐えきれず、自殺する。
「自分に足りないところばかりが目につく」
もしかするとそれは誰の心にもある心理かもしれません。
「自分の良さは、自分が気づかないと意味がないのに、自分では気づきにくい」
というパラドックスにも、生きてるとよく遭遇する気がする。
直子がいくら伝えようと努力しても、キズキには心から信じることが出来なかった。
「ボタンを掛け違えていく」とは本当に上手い表現だなと感動し、載せさせてもらいました。
個人的な話だけど、つい最近まで、こういう感覚に襲われていたように思う。
だからキズキの気持ちがちょっとよくわかる。


でもやっぱり、
何一つ信じられなくったって、
自分だけは信じられるようにしておかないといけないと思う。

でないと、生きていけない。
でないと、周囲の変化に対応できない気がするから。

そこからはみ出してしまった人が、
自ら命を絶ってしまうのかな、なんて考えたり。
ストイックすぎるのもしんどいね。

うまくやるには、少々あつかましく生きた方がいいのかも(笑)