あぜ道

今日も郵便局でデモテープ送ってきました☆
自分の作った曲が好きだと、最近は思えるようになった。
もうここまできたら、自分を信じるのみ。


地元の郵便局に自転車で行ってきた。
懐かしい黄金色のあぜ道をたくさん通って。
あの頃周りには誰がいたっけ。あの頃世界は何色だったっけ。
春を告げる風はどこか憂いを含んでいたけど優しかった。
小学校帰りの児童と、微笑みを交わす。
嗅ぎ慣れた空気の中で記憶の轍を辿っていると、
失ったもの、手に入れたもの、そのすべてをなんとなく、許せる気がした。
20年生きてきた自分の影を見て、一瞬だけ20年生きてきた自分に会えた。


帰り道、ホームセンターで花を4株買って帰る。
ペチュニアキンセンカマリーゴールド
そこで会ったおじいさんと談笑。
「珍しいなぁ、若者」
確かにそうかもしれない、と苦笑。
「おじいさんはどうして花好きなんですか?」
おじいさんも苦笑してこう言った。
「注いだ愛の分だけ、笑ってくれるから。人間と違ってな」
乾いた笑顔から古傷が顔を覗かせていた。


これから、おじいさんの年齢になるまでに、いろんなことを経験すると思う。
だけど、


描く未来がある。まだもやがかかっていて何も見えないけど。
ひとつ言えることは、心の底から笑っていたいということです。
そのために毎日生きてる。
どんなにつらい経験も、プラスに変えていける。いかなアカン。
だから何も恐くない。失うものは何もない。


道なんて最初からあったわけじゃなくて、誰かが通ったからできたものなのに。
それをなぞるだけが正しいなんて、そういうの許せない。


ハイロウズ甲本ヒロトさんが雑誌でそんな事を言っていた。
自分の足跡を信じないと、先には進めない。
それがどんなに無様に曲がりくねっていても。


自分で勝手にすすんで、していることだから
なんにも言わない
だまって。だまって。
抱いて 鏡のない世界で 鏡のない世界で

(by CHARA 「ミルク」)


そして、今日も新しい足跡をつける。