公私の境界線が薄く土色に溶け、消えかけている。
それは今に始まった現象ではないけども。
5月の生温い風、気怠い温度を湛えた陽射し。
緩やかな放物線を描きながら過ぎていく日曜の午後。
特にGWを挟んだ後の毎日の慌ただしさは普通ではなく、
土曜日は当たり前に終日塗りつぶされ、平日の帰宅は23時半。
首脳が代わり、当然新たに求められるものが増え、質も変化する。
より良くしたいという思いと効率性との天秤。
結局のところ、+よりも−の方が鮮明に人の目には映る。
自身の能力に疑いをかけざるを得ない場面にも遭遇し、
要らぬ怒りなども買い、それでも信念の下、阿呆の様に対峙し、
自ら泥を浴びては、熱い珈琲とシャワーで洗い流し、
癒えぬままに朝を迎えては、繰り返し電車に揺られる。
何かが間違っているんだろう。
日曜の午後、悪戯に垂れ流すだけの時間の中で
ふと日々の循環の外から冷めた視線を投げかける。
淡々と響くElliott Smithの6弦が、さらにその外側から
こちらに何かを投げかけているように響く。


New Moon

New Moon

The Fragile

The Fragile

XS ON YOUR EYES

XS ON YOUR EYES

Kick Up the Fire & Let the Flames Break Loose

Kick Up the Fire & Let the Flames Break Loose

Planet of Ice

Planet of Ice

LIFE STORY

LIFE STORY

やはりElliott Smithは自分にとって
生涯最も重要なアーティストであり続けると思う。
もう二度とその声を直に聴けることはなくても。