Weekdays

冷たい視線。届かぬ声。心と心を遮る大きな壁。
降り注ぐ皮肉。時々、罵声。
人生に必要なものを、伝えるという仕事。
それは忙しい日常に埋もれた、確実に訪れる現実。
そこに目を向けてもらうことでもある。
拒絶があって当然。
心に余裕がない状態で考えられることではない。
逆の立場なら、、、同じ反応をするかもしれない。
そうやって考えていると理解らなくなってきた。
走り回る人達に足を止めてもらう。
ペンを走らせる人々に手を止めてもらう。
それでも伝えたい言葉がある。
迷いと失意のなか、立ち尽くす廊下。
温かい心で触れてくれる人もいる。
微笑んで感謝とともに迎えてくれる人も。
そんな人が1人でもいるから、歩ける。
足に纏わりつく痛みを振り払い、次のまちへ―。