sound like today

Syrup16g

Syrup16g

ただただ美しくて、綺麗で、涙が出る。
最後の作品がこの作品で本当に良かった。


(追記)
最後からふたつ目の「イマジネーション」という曲まで来ると
ああ、本当に終わるんだ、と実感する。
心にすきま風が吹きぬけるような孤独感。
でも曇り空ではなく、そこには青空があって、
頑張れば虹も見えてきそうで、深く目を閉じてみたりして。


何かから離陸する時の、行き場のないもどかしさにも似た、
ひとつの季節の終わりを告げる鐘の音のような・・・
巻き戻せない時計の針の上を滑りゆく様々な風景。
刻々と終わりへと、そこから生まれる始まりへと、向かう彼ら。


Syrup16gは自分にとって、モラトリアムを彩る、最も象徴的なバンドだった。
あと数歩で僕も新しい春を迎え、最後の階段から足を離す。
偶然、彼らとは同じ時を以て、殻を脱ぎ捨て、新しい呼吸を刻み出すことになる。
独りよがりながら、それをひとつの運命と受け止めさせてもらおうと思う。
いつか帰りたくなったら、またあのゾクゾクするような音戯に身を浸すかもしれない。
だけど当分は、未来に羽根を広げた、この音と歩いていたい。
届けてくれてありがとう。心からそう伝えたい。




ニセモノ(PV)


「結局俺はニセモノだった 見せ物の不感症」
というフレーズがぐるぐる頭を巡る。
冒頭にこの曲があることも、象徴的だなぁ。
以降の11曲との方向性の違いからして、
これまでのシロップに決着をつけるような…
それにしてもこのフレーズが最近考えてることと同じで参る。
本当にまあいろんなことが終わっていく。
気を抜いていたらその速度に振り落とされそうです。