sour white sour

家の近くのうどん屋で夕食をとった。
そのとき70〜80年代のキラキラJ-POPが流れていた。
(当時はそう呼ばれていたかどうか知らないが)
なんか、底抜けに明るいんだよね。
高度経済成長〜バブルという時代を反映しているのかな。
まさに上り調子な音楽でさ。
そのキラキラに包まれながらカツ丼を食べていると、
なんか不自然なほど元気が出てきた。
聞くところによると母親の青春時代を彩っていた曲達らしい。


誰にでも「青春の一曲」というものがあると思う。
そんな、ニオってきそうな呼び方でなくても、
きっと当時の空気がパッと蘇るような曲があるよね。


僕にとってのそれは何だろうと考えてみたところ、
困ったことに「この一曲!」というものが無いんですよね。
振り返るにはまだ若すぎるというのもあるんだろうけど。
色的にはRadioheadの「Creep」かな。でもなんか違う。
甘酸っぱさというか。まぶしさというか。
そういう感覚を伴わないのが淋しい。
その点ではむしろ、聴いていたはずのない70〜80年代ポップスに
なぜか青春を感じてしまうわけで。
なんか不思議。


若い世代の音楽に希望が鳴らされなくなった。
そんな90〜00年代。
当時はそれにすごく救われていたはずなのに、
振り返るとなんか空虚だ。


Pale As Milk

Pale As Milk

彼はホントに素晴らしすぎるよ。できれば10代に出会いたかった。
Last Days Of Aprilでの作品も含め、
10曲弱というあっさりしたボリュームで出すことが多い彼だが
この短さの中に、どれだけの至福が詰まってるんだろう。
音の中に人の温もりを感じる作品は、宝物にしたくなります。