Rain Drop Flavor

雨、雨、雨の日。


煉瓦づくりのキャンパス。
雨が降ると風情があると、友達が云っていた。
同感。素敵なノスタルジア


睡眠不足が祟り、行き帰りの電車と空きの3限を、机寝で塗りつぶした。
おかげで貴重な余白を無為に過ごしてしまうことになった。
雨の京都駅周辺をぶらつき、帰る。
乗り換えのために途中下車した駅で、高校時代の先輩と遭遇。
彼は社会人1年目。色々アドバイスをいただく。
初任給が出たら飲みに行く約束をして別れる。


全ての出来事は必然なのではないか、とたまに考えることがある。
全てはパズルの1ピースとなり、連鎖を引き起こしていく。
僕のアタマの中で、彼の一言が廻り続ける。
廻り続けるこの一言は、何かを暗示しているのか。
或いは未来から振り返ったとき、
分岐点として過去の中で永遠に立ち尽くすのか。
そう、まさに迷っている。この道は何処へ続く?
そんな時に宙に投げかけられた言葉。
これは必然であるような気がしてならない。


アルバイト。担当していた生徒が1人辞めた。
最後まで心が通うことはなかった。
上手くいかない。何かが間違っているのか。
心を閉ざした人に、大切なことを伝えること。
何処かであきらめ、放棄していた自分に気づき、胸が痛む。


閉ざした心を開かせることは難しい。
だけど、それに対して、こちらからあきらめてしまうことは、
いちばんやってはいけないことなのかもしれない。


来年から保険の仕事をする僕にとって、
他者へのFace To Face指導はずっと付いてまわる事だろう。
3年このアルバイトを続けてきても、僕の腕はまだまだ未熟だ。
英語を教えることは出来ても、対人力によって相手を惹きつけ、
モチベーションをぐいぐいコントロールするには、勉強不足。
それが真の意味で指導力と呼ばれるもので、
ビジネスにおいて必要とされる能力なのだろう。
知識だけで引っ張るのではなく、あくまで「人」で引っ張る。
これまでにも意識してきたことではあるが、
残り少ない学生生活において磨いておきたい能力である。


「選んだ道に責任を持つこと」 ―未だ猶予はある。


妥協せずに見極めたいと思う。