Review

Two Conversations

Two Conversations

この音の空間的な響きの美しさったらない!息を呑むほど透明で、ドラマティック。
楽器の響き方に重きが置かれているのか、メロディラインはやや控えめで派手さはないが、
感情に静かに訴えかけてくるエモーショナルな楽曲は、どこか荘厳で、
冬の寒さに疲れた聴き手の心を手づくりの天国へと案内してくれる。 ★★★★(:Me)
The Photo Album

The Photo Album

あくまで主観ですが、appleseed castの前作↑が息を呑ませる美しさなら、
こちらは聴き手にホッとため息をつかせる美しさ。
彼らは作品毎に異なった色で魅せてくれるので、
どの作品が好きかは、人によって票が割れると思うのですが、
僕は理屈抜きに、この3rdアルバムの空気が、
彼らがbarsukから出した作品の中でいちばん好きです。
あ、せっかく来られたのですから、A Movie Script EndingのPV、是非ご覧になってみて下さい。
すごく綺麗なPVです。音楽との絡みも絶妙。
愛し合う二人に、否応なく訪れた別離の時間―。
心がズキンとします(´`)  ★★★★(:Me)
Utopia Parkway

Utopia Parkway

「このアルバムが嫌いになれる人なんてたぶん心が石でできているに違いない」
帯に書いてあるキャッチフレーズが、こんなにピッタリのアルバムはない。
ある晴れた穏やかな夏の一日を想起させる空気感。 ★★★★(:Me)
Still Life

Still Life

ピアノをフィーチャーしたロックバンドは昨今のUKには珍しくない。
しかし、(そもそもバンドではないが)
彼の鳴らす音はどこか自由な独創性に満ちていて、惹かれるものがある。
寒い冬の一室。かじかんだ手。張り詰めた憂鬱。
カーテンの隙間から差し込む一筋の太陽を、静かに見つめている…
そんな感覚。少しずつ、凝り固まったものが、溶かされていく。

★★★☆(:Me)


RadioheadColdplayTravis好きにオススメ、というコピーを
よく見かけるのですが、そういう脈絡で聴くとヘンに型に当てはめて聴いてしまうので
やめてほしい。新たな聴き手を獲得するのにそういったコピーは必要なのかもしれないけど、
アーティストの意志はどうなるの?
そこが切り離せない部分の一つですね。芸術と経済。
聴き手が実際にそう感じて、第三者に伝えるなら仕方ないかもしれないけどさぁ…
人に魅力を伝えるなら、「○○系」じゃなくて、もっと自由な表現があってもいいと思いません?