パイロットフィッシュ

孤独か、それに等しいもの

孤独か、それに等しいもの

パイロットフィッシュ (角川文庫)

パイロットフィッシュ (角川文庫)

アジアンタムブルー (角川文庫)

アジアンタムブルー (角川文庫)

今日久しぶりに『パイロットフィッシュ』を読み返した。
ページを開くとどんどん引き込まれ、短時間で読み干してしまった。
文学のことはよくわからない…父は書斎の床が軋むほどの読書家だけど
僕は彼と比べると多くの文学に触れてきたとは言い難い。
むしろ読書家とは呼べない(笑)
なので、どういうものが優れた文学と呼ばれるのか、
理解していないし、必要に迫られない限り、多分することもないだろう。
だけど、この作品が間違いなく素晴らしいものだということだけは、
解る気がする。失いながら生きていく、その痛みを感じている人間にとって。


幸せな時間こそが、本当は心の平安をかき乱しているのではないか、
そんな果てることもない矛盾が心の片隅に芽生えてしまっていたのだった。


アジアンタムブルー』は最近映画化されましたね。
映画は観てないけど、小説版のラストの展開には感極まります。。
短編集の『孤独か、それに等しいもの』では
「八月の傾斜」という作品が特に好きです。
痛すぎます。是非一度御覧アレ。


なんか一日中、本読んでたい。
時間があるときは思わなかったんだけどね。