鏡のない世界

星が見えない夜の帰り道は
自分のカタチを見失いそうになる。
20年…もうすぐ21年。
この惑星に生を受けて、
僕は確かなものをひとつでも
手に入れたと言えるかな?
この心さえ不定形で、常に変化しつづける。
月に照らされた足跡は
曲がりくねった迷路のように
絡まり合って解けない。
いつからだろう?
ただ、まっすぐに歩けてた日々。
地図をなくしてしまったのは。