人生の贈りもの

思い通りにいかなかったことを
悔やみ、
どうなるかわからない未来を
思いわずらうのは、
現在を生きていないということだ。
それは苦しく、
みじめで、
不幸なことだ。


過去もそのときは現在だった。
そして、未来も現在になる。
現在の瞬間こそが、
経験できる唯一の現実なのだ。


現在にとどまっているかぎり、
永遠に幸せでいられる。
永遠も、
常に現在なのだから。


(スペンサー・ジョンソン / 『人生の贈り物』より)

未来は現在の連続。現在こそがすべて。
頭でわかるのは簡単なこと。だけど、本当にわかるのは大変なこと。
この真理に気づくことが、人生のかけがえのない贈りものだと、
著者は言います。
そう、現在あるがままを愛することが大事だと。


いままで、心の中に何か迷いのようなものがつきまとっていた。
友達と騒いでいるときも、幸せなひとときでも、ふと虚ろになるときがあった。
その正体が何かわからずにもがいて、大切な人を傷つけてしまったこともあった。
心温かな人の支えや、この本のおかげで、
失った多くの時間と引き替えに、
その「迷いのようなもの」を追い出すことができたような気がします。
なんだか、晴れやかです。


僕の周りにいる人の中には、
とっくにそれに気づいてそうな人もいれば、気づいてなさそうな人もいます。
しかし、筆者は言います。
このかけがえのないプレゼントを、若いときに手に入れる人も、
年を取ってから手に入れる人もいるし、不運にも手に入れられない人もいる
、と。
僕は、いま手に入れることができてラッキーだったなと思います。

毎日に何か鬱々しさを感じている人はぜひ読んでみてください。
そこにあるはずのかけがえのない喜びに、気づくはずです。